今回の巻で、エミーの章は終了。
40代になって、人生の逃げてきたことからのツケがきた主人公の苦悩が
この章のメイン。
他の章と比べると、そんなに劇的な話とかではないけど、
同世代の私には、かなり響く章だった。
そんなひと、多いんじゃないかと。
きっと結婚したり、子供がうまれたり、
人生で何かしら現実と向かい合わなきゃいけない
すごく大きな節目があると
自分の生活をリセットする機会があるのかも。
そういう節目がないと、生活とか価値観って若い時とほぼ同じで
自分は変わらないまま、年とともに周りの状況だけがどんどん変化していく。
それに気づいて自分も対応していける人はいいけれど、
気づかずに40代まできてしまい、
そこから対応するのってかなりハードだと思う。
ほんとに30代までとは、いろいろ違うのだよ。。。。
50代になったら、
40代までとはいろいろ違うのだよ。。。
って言うけどね(笑)
この巻で、やっとエミーはちゃんとした自分になりたいと
逃げずに向かい合っていく決断を自分でする。
最後の表情とか晴れ晴れしわけでもなく、
すごく納得いってるって表情でもなく、
微妙なのが、現実味があっていい。
すっきり割り切った笑顔じゃない。でも
これでいいは受動的で妥協だけど、
これがいいは能動的で決心。
うまい終わり方だと思った。
この章読んでたら、エヴァのシンジくんのセリフがすぐ浮かんだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
っていうか、冗談抜きで、いつも面倒なことおこったとき、これ頭に浮かぶ。
ほんと名台詞。
がんばろうって思うもん。
私だけかな。
シンジくんはすごいよ。こんな若いのに、乗ったこともないエヴァにのって
戦おうなんて(笑)
それにくらべれば、私の置かれてる状況なんていつもたいしたことないな。
そして、この巻の後半、いよいよ最終章らしい。
最初の雪にもどるのか。
たのしみー。